抑圧の連鎖

最近なんだかものすごい勢いでさまざまなメッセージが浮かびあがってきます。

 

もしかしたらこれは顕在意識と深層心理、別名潜在意識の繋がりがスムーズになって来たというサインなのかもしれません。

 

さて、あなたは虐待の連鎖という言葉をご存じでしょうか。

虐待を行う大人はほぼ虐待の被害者の体験がある、というデータに基づいた概念です。

 

同じようにいじめ。

大人社会のいじめも子供社会のいじめも含めて、イジメをする人は過去にイジメられた体験がある、と言われています。もしかしたらそこには親からの虐待体験も含まれているのかもしれませんね。

 

少し視点は変わりますが、今問題が表面化しているさまざまな「セクハラ」問題も元をたどれば何らかのイジメ、虐待にたどり着くのではないでしょうか。

 

では、そもそも虐待はなぜ起きるのでしょう。

 

その人が小さい頃からたくさんの我慢を強いられて生きて来たためです。

言葉を変えると、自分は我慢できると感じて我慢し続ける自分を選択して来たからです。

 

我慢しないと愛されないと感じたからなのか、我慢すれば愛してもらえると感じたからなのか。

 

いずれにしてもこのような人間の切ない感情がそもそもの虐待のエネルギー源だとしたら。

 

ありのままでいいんだよ、ありのままのあなたが素晴らしいんだよ。

あなたはそこにいるだけで愛されているんだよ。みんなに好かれているんだよ。

あなたはそのままで十分、あなたのそのままがみんなの元気と幸せに繋がるんだよ。

 

たったこれだけのことをほとんどの人が口に出すことができなくて。

なぜならその人たちも「あるがままの自分」を受け容れてもらえないまま大人にならざるを得なかったから。

 

こんな負のスパイラルそのものが虐待の連鎖だったり、いじめの連鎖だったりを生み出してしまっているのです。

 

小学校で道徳が教科になる。

あまりにもいじめが増えたから。

 

先日、そんな話を改めて耳にしました。

もちろんそれはそれで大切なことだと思います。

 

けれどさらに大人が考えるべきは、大人自身、つまり学校であれば先生、家であれば親、少なくともそれらの人たちが自分が何かを抑圧して生きて来てしまった、という事実を受け容れ、徹底的に自分に向き合うことが大切なのではないでしょうか。

 

心の育成は教科書やマニュアルでは限界があります。

 

生きたお手本となる大人たちが自分自身の「抑圧」の事実に気づくことがまず大切なのかもしれませんよね。

 

私自身、まさか自分が「抑圧王」だとは思わず、ずっと「我慢」は美徳みたいな生き方をし続けてきました。

 

そのことに気づいたのが一年半前のこと。

そこから徹底的に自分に向き合ってきました。

自分の嫌なところにも愛を向けられるように。

 

一年半、どれだけ自己否定の感情と向き合ったことか。

そのほとんどは「抑圧」による意識でした。

 

抑圧してきた、せざるを得なかった。

 

この事実認識が社会を変える一歩に繋がるのだと私の体験はそんな事実を知らせてくれました。

 

社会なんか変えなくてもいい、ただほんのちょっとでも自分と人に優しくなれるのなら。

 

そんな、ある意味謙虚な気持ちを大人たち一人一人が持つチャンスを与えられている時なのかもしれませんね。

 

特に「先生」と呼ばれる職業についている人たちは、「良い子」を装って生きて来たエキスパートともいえる傾向があるのをご存じでしょうか。

 

日本人の場合、ほとんどがそうなんですが、特に医療系、教育系、福祉系の仕事を選んでいる人たちはたいていの場合自分自身を偽って生きて来たという心理学の専門家のデータもあるくらいです。

 

すべてが「我慢」です、「抑圧」です。

 

この事実、私は気づけて良かった。

 

地道に声を出し続けていきます。

 

自分が自分に向き合わないでどうやって人の気持ちが理解できるのでしょう。

 

自戒の意味もこめて、自分自身から目を背けない生き方が今求められているような気がしてなりません。

 

そう、自分に向き合あう最大のチャンスが訪れているということ。

誰にでも公平に、そのチャンスがやって来ているのではないでしょうか。

 

そのために微力ながら私のような立場の人間がいるのかもしれません。

 

私のお役目の一つです、あなたの心に向き合うお手伝いをさせていただくことが。

 

抑圧の連鎖は人によって切ってもらえるものではありません。自分自身が当事者になることでしか切ることはできないものなのではないでしょうか。

 

まずは「自分」です。自分の心と真正面から向き合うことが大切なのですよね、きっと。

 

自分に向き合う人が増えることでその方の人生が変わるだけでなく、まちがいなく周りの人の人生も変わります。

それが地球全体に波及していくのかもしれません。

 

今、イジメや虐待にあっている特に子供たち。

彼らは私たち大人に抑圧の事実とその解放のチャンスがあることを知らせるために、あえてそういう役割を担ってくれた魂という捉え方ができるかもしれません。

 

魂レベルの話は理解しづらいところなので「そうだよ」と押し付けるつもりはありません。

 

けれどもしそうだとしたら、私たちが何をすべきなのか、信じられないほど明確になるような気がします。

 

虐待の現実、いじめの現実、根本的に向き合うチャンスです。

 

虐待やイジメの本質から目を背けるということは、自分で自分をないがしろにする「セルフ・ネグレクト」に他なりません。

 

私も一年半前までセルフ・ネグレクトコミュニティーの一員でした。

それが「正しい」、人から愛される生き方だと心の底から信じていたからです。

 

気づいた人から意識を変えるそのチャンスを生かしていきませんか。

コツコツ、コツコツ。

 

「評論家」にだけはなりたくありません。この件に関して。

 

自分自身の心の問題が世の中に映し出されているだけですから。

少なくとも私は、そう感じています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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