万能感、全能感

綺麗な夕景でした。

 

先日もお伝えしました、あまりにも美しかったので家のそばの芝生の丘からずっと空をながめていました。

 

空一面に雲が横に拡がっているのですが、ふと感じたのは、それが自分のいるところから地球の球面にみえたこと。

 

つまり私は宇宙のどこかにいて、目の前に拡がっている地球を見下ろしている感覚。

 

生まれてはじめての感覚、なんでしょう、新たな世界が広がり始めているのでしょうか。

 

さて、万能感、全能感という言葉があるのをきょうはじめて知りました。

心理学用語のようです。

 

自分はなんでもできる、自分の夢はなんでも叶う、という感覚だそうです。

この万能感、全能感がマックスになるのが赤ちゃんの時。

大人になっても時々出て来たりするものらしいんですが、その時は、ちょっと気を付けた方が良いみたいです。

 

「誇大妄想」とかなり近い感覚のようです。私はそう感じました。

もちろん「誇大妄想」っていけないんだよ、という話ではありません。

膨らみすぎるとちょっと、というものではありますけど、少しくらいの誇大妄想は気持ちいいですよね。

 

上手に付き合えば、自分で「あ、今、誇大妄想チックだ」と認識できるような客観性も培われるし。

 

いずれにしても自分の夢はなんでも叶う、って感覚、一見ものすごく気持ちがいいじゃないですか。

自分は神と同じ、全知全能なんだ、って思えて。

 

けれどその真実は、セルフイメージを取り違えていることがほとんどなんだとか。

 

本当は、つまり潜在意識では全知全能と感じられない自分を卑下していて、それを感じないようにするために全能感を膨らませるらしいのです。キャッ、痛い。チクッと胸が痛みます。私ってそれ ?  笑

 

夕景をみていたら、自転車で目の前を通り過ぎていった人がスマホでその様子を撮影していました。

 

私はSNSとかほとんどやっていないのでよくわからないんですけど、何かにアップして「いいね」を付けてもらうんですよね、きっと。

 

なぜ人は「いいね」を欲しがるのか。

 

もしかしたら、「いいね」を押してもらうと自分がより大きくなれるような気がするからなんでしょうか。

 

とすると、その人の深層心理は、人に「いいね」を押してもらえないと不安で仕方ない、ということがみえてきませんか。

 

そのことを冷静に受け容れられる人はセルフ・イメージが高いんです。そう自己肯定が高い。

 

そのことを受け容れられなくて「こんなにいいねがつく自分はすごいんだよ」と思う人は全能感を膨らませているんです。自己肯定が低い、というわけですね。

 

もちろん、いけないという意味ではありません。

こういう考え方もありますよ、ということ。

物事はいろいろな側面から視られるよという一つの例です。この手の考え方、ハートに響かない方もいらっしゃるのではないでしょうか。私ははじめての感覚ながらふむふむと思いながら執筆していますけど。

 

そう、物事の解釈って、ほんと、人それぞれです。

それに「良い」とか「悪い」はなくて、ただ解釈の違いがあるだけ。ちょっとムカツクな、と思っても、それが絶対的真理というわけではありませんから、お互いにその辺は安心ですね。

あ、この人はそう思うんだな、私はそうは思わないけど。なだけですもの。

人生の課題によって解釈は異なってあたりまえなんです。

 

そして大きな「真実」はすべて一つ。

 

少し脱線しました、さて誰だって「いいね」がつくのは嬉しいものです。

自分自身を承認してもらえたわけですから。

 

けれど多分、承認は自分でしてあげるのが一番効率的。

 

人に「いいね」を言ってもらうより、「きゃ、私って素晴らしい」と心の底から感じられる方が承認のエネルギー度合がグンとあがるんじゃないでしょうか。

 

それを「全能感」とは言わないでしょう。

本当に素晴らしい自分を素晴らしいと認識するだけなんですから。

 

それが「ありのまま」の受容。

 

なぜこんなお話をしているかというと、私も時々全能感らしきものが出ていたから。

 

全然気が付かなかった。というか知らなかった。

 

前々エッセイで「誇大妄想」のエネルギーが飛んでいったようだ、とお話したことはここに繋がっていたのかもしれません。

 

「ありのまま」の受容って時に自分への厳しさも伴ったりします。

だからどうしてもそれを感じたくなくて「全能感」に頼ろうとしてしまうことが出てくるんだな、って、たった今気づきました。

 

けれどそれは本当の自分を卑下していることなんだ、という事実をどこかに置いておけば、気が付いたら「誇大妄想」モードマックスだった、ということにならなくてすみそうです。

 

自分に制限をつける必要はないけれど、万能感、全能感がものすごく膨らんでいる時は、自分自身と繋がる時間だよ、と自分の真ん中が話しかけてくれているんだな、と、自分自身に感謝するタイミングでもあるのかもしれませんね。

 

心理学って、どっぷり浸ると大変だけれど、ほんの少しエッセンスを日常に振りかけると、今までとはちょっと違う自分との対話の時間が楽しめそう。

 

あんまり分析癖がついちゃうとそれはそれで問題が出てきそうです。

 

なんでもほどほど。

 

でも。

なんとなく自分の心にさらに踏み込めた感があるような気がします。

 

「自分の心を知る」って、まだまだいろいろ出てきそうです。

 

置き去りにしてきてごめんね。一番大切にしなくてはいけない存在なのに。

 

愛おしい存在です、こんな心をもっていたなんて。

もっともっと知りたいな、「あなた」のこと。

 

自分を知ること、それが「セルフ・ラブ」。

 

「セルフ・ラブ」がいっぱいになれば、外に愛を探し求める必要もなくなります。

そして愛があふれ出します、自然に。

 

愛って提供しようと思って提供するものではなくて、本当はただあふれるものらしいですよ。

なかなかそこにはたどり着けないけれど、でもなんとなく道筋は見えてきたような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

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