どこにいても私は私

前エッセイで私は世界のヘソである、という感覚が蘇ったとお話しました。

 

世界のヘソ。

つまり自分は世界の真ん中にいる、という感覚。

自分の周りに世界が拡がっている、という感覚。

 

もちろん私だけ、という意味ではなくそれぞれがそれぞれの世界のヘソにいるというお話です。

 

さて、以前からかなりひっかかっていたのは富士山は日本のへそ、として富士山の周りに移り住む人たちがたくさんいることです。

 

それはその方の人生の課題によるものなので良い、悪いなどではなく。

 

けれど私は何かを求めてどこかに移り住むという感覚があまりないのです。

 

確かに今住んでいる場所は住みたくてどうしようもなく住みたくて住みました。

 

海が近いから。

空が大きいから。

緑がたくさんあるから。

 

というのが理由です。けれど埋め立て地です。

 

神道の考え方だと埋め立て地は穢れの地だという解釈があるということを以前目にしたことがあります。

 

それでも私は私の住んでいる、この埋め立て地が大好きなんです。

 

聖なる地、パワー・スポットの概念とはかけ離れているこの街が私にとっての最大の聖地なのかもしれません。

この街には神社一つ、お寺一つありません。

東日本大震災では被災し、道の多くが陥没しました。

 

それでも大好きなこの街。

 

富士山のそばに住みたいか。

例えばシャスタに住みたいか。

例えばセドナに住みたいか。

例えばヒマラヤに住みたいか。

例えばアメリカ・西海岸ベイエリアに住みたいか。

 

いいなぁ、素敵なんだろうな、行ってみたいなぁとは思っても、そこに行かなくちゃとか、そこに行けば私の人生は大きく変わるとかそういう考え方はまるで浮かんできません。

住んだことがないからわからないだけかもしれないですけれど。

 

世界の真ん中、地球の真ん中は自分の中にあるんじゃないの ?  と感じているからなのかもしれないですね。

 

そう。

 

私の視ている毎日のこの景色の中にふと天国を感じる瞬間があったり。

あ、今、私は大いなる何かに包まれているんだな、と感じる瞬間があったり。

 

海のそばなので、湿度が高いこと、春先にものすごい風が吹くことをのぞけば、かなり快適に過ごせるこの街。

 

その中に在る私は、多分どの街にいる私より私らしくいられるんじゃないでしょうか。

 

どこにいても私は私。

私のおへそが世界のおへそのはずだから。

 

環境によって人生が変わる ?

もちろん。

 

けれど人生を変えるためにどこどこに住む、それが聖地だから、パワー・スポットだから、という

視点はまず私の中には浮かんでこないような気がするのです。

 

私たちの視ているものは私たちの心の投影によるもの。

私たちの心が照らし出されているだけ。

 

であるのならどこにいても私の視る景色は同じはず。

 

一時的に気持ちよくなって、いつもの景色と異なるものが視えることはあると思うけれど、それはそこが居住空間ではないから。

一時的なトリップを味わっているだけ。

 

それを現実と捉えられるほど、私の心は柔軟ではない。

 

私はリゾート地が大好きで、特にアジアのリゾートに行くと確かに景色は変わります。

波動が上がってるな、と感じることはたくさん経験しました。

 

最近で言うのなら、ベトナムに行った時。

ホテルの敷地内では20センチはあるんじゃないかと思うアゲハ蝶にいつも取り囲まれての時間を過ごしました。

街に出ても本当に気分が上がりました。

空中には宇宙からの生命エネルギー「プラーナ」が飛びまくりでした。

 

けれど数日の旅を終えてわが家に帰ってくると、ああ、私の心のリゾートはここなんだなと、心底安心します。

 

私の居場所はやはりこの街なんでしょう。

 

どこにいても私は私。

 

これは期間限定の旅をイメージしてのものではなく、確かに生活する、という、リアリティのある空間設定においてのお話です。

 

言葉をかえれば私が生きる、ということにおいては環境がメインなのではなく、私自身がメイン、ということなのかもしれないですね。

 

リアルな世界を生きる感覚をしっかりと味わうのは私自身。

 

暑さもまた必要だから起きていることなのかもしれません。

であればこの暑さの中に何を感じるか、見出すか、私のおヘソはまたまた私にメッセージを伝えてくれるのではないでしょうか。

 

私たちの命の意味が問われている時。

答えを出すのは私たち一人一人。

 

他の人が感じる「不安」「恐れ」に同調しなくても、私たちのハートはきっと真実を感じられるように創られているのだと思います。誰の命も。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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