愛着障害は母子癒着になる

台風24号によって日本中、さまざまなところで被害が出たようですね。

 

当エッセイ執筆現在、2018/10/02 7時。私は台風に関する詳細ニュースをチェックしていません。そのため被害の状況も把握していません。

 

私は以前、なんでも「人が先」「人のため」という生き方をしていました。最近、それは真の愛ではなかったのだろう、と気づきました。私の場合は、まず自分自身の体験の吸収と統合をして自分を「真ん中」に戻すことが大切で、自分を真ん中に戻すこと = 人への癒しになる、というシンプルな法則にたどりついたためです。私の人生の課題においては、そういう法則が有効ですが、人生の課題はそれぞれですから、個々にその法則は変わるものだと捉えています。

 

ですのであくまでも個人的に、今回の台風でこんなことを経験しました、というお話をさせていただきます。

 

私の住んでいるところは、東京にほど近い埋立地、マンション群です。東京湾が近いため、主人などは高潮情報をチェックしていたようですが、実際には真夜中12時ぐらいから3時ぐらいまで強風と雨が続いたくらいです。電車は早くから止まるなどはありましたが、家屋が飛ばされたり、車が横転したり、といったような状況にはなりませんでした。ただし近くのテニスコートのフェンスが倒れたとの情報は耳に入ってきました。

 

それでも真夜中の強風音は、私にとってはかなりの恐怖となりました。

 

わが家もマンションであるため雨戸などはなく、サッシが時折強くバシバシッとなり続けていました。朝、目が覚めた時にはマンション内の植栽が折れて敷地内、共用廊下などに散乱していました。

 

また海が近いため、窓ガラスは潮の水滴でベタベタになっていました。私はベランダに花を飾っているため、それらをベランダの床におろし、一部は室内に避難させていました。

 

たったそれだけのことでしたが、予想以上に塩分のべたつきが強く、現状復帰させるには3時間くらいかかりました。

 

その後、日本全体、台風24号の通り道となった地域にヒーリングのエネルギーを送ってみました。その時になぜか左半身に強いしびれがあったのです。実は一昨日ベッドに入っていた時も、左半身にしびれを感じていました。

 

「あ、今回の台風のメッセージはこれなんだな」

 

と感じていたのです。ちなみに左半身は「女性性」「女性神」「母性」あるいは「母親との関係」をあらわすことが多く、ある意味日本全体、どなたにとっても「女性性」の統合が今回のテーマになっているのではないかと感じられました。「女性性」は男性にも備わっています。ですので「どなたにとっても」。

 

「女性性」に関する大きな意識は「受容」です。何か受け容れなくてはいけないものがある。そんな感じのメッセージが込められているようです。

 

このように、どなたにとっても、という意識を集合意識、あるいは集合想念と言います。その場合、私個人の課題というより、すべての人に共通する、過去の記憶だったり、さらには過去生の記憶だったりを指しています。

 

もしハートに響く場合は、今まで認めようとしてこなかった何かを「受け容れる時がきた」という感覚をご自身の中で探ってみるのもよいかもしれません。

 

そのテーマは個々に異なるケースが考えられますので、ご自身で探る、ということが大切なようです。

 

こんなことを考えながら、少し瞑想をしていたら、気管にものすごい痛みを感じ始めました。そういえば、窓ふきをしていた時も空ゼキがコンコンと出ていました。

 

これが何を意味するのか、調べてみると。

 

私の母はすでに他界しているのですが、亡くなった時に無熱肺炎だったらしく、おそらくかなりの咳が出ていたのだろうと思います。

 

なぜ母の話が出てきたかというと、私は幼い時に、母との関係の中で愛との適切な距離感を育ぐむことのできなかった「愛着障害」という心の特性をもっているのですが、この愛着障害の傾向が強い人は、たいていの場合、母親との癒着関係にあるのでは、ということに気づいたためです。

 

愛着障害は「障害」とついているものの、誰の中にでもある心の特質の一つではないかと私はとらえています。その特質が顕著にあらわれると、成人してからの人間関係で苦労することが多くなると言われています。

 

私はふとしたことから、自分も愛着障害の傾向があるのでは、と気づき、ここ2年、自己流で自己統合を進めてきました。人間関係でものすごく苦労したという経験はそれほどありません。それでも人見知りや広場恐怖症の傾向があったり、コミュニケーション障害の傾向もあったりして、人に対して距離を置くところもあり、できればこれらは少しでも改善できるといいな、と考えたからです。

 

「愛着障害」の特質があらわれやすい人の場合、おそらくその「お母さん」も「愛着障害」の傾向が強いのだろうと、個人的に、私はそう感じました。私の母もまさしく「愛着障害」なのだと一か月くらい前に気づいたのです。

 

「虐待」の連鎖、という言葉があるように、「愛着障害」の連鎖もまた真実なのでは、と感じました。

 

そして「愛着障害」パートナーになってしまうのです、母親と子供が。

 

その状態が「母子癒着」の関係を生みます。つまり、お母さんの立場でいうと「子離れがうまくできない」、子供の立場でいうと「親離れがうまくできない」。

 

なぜならお互いに「愛着障害」で愛というものの適切な距離がわからないから。

 

私自身、母と癒着存関係にあるとは、今の今まで気づきませんでした。潜在意識の部分でつながっていたのですね、お互い淋しいから、上手に距離を置くことができなかったということなのでしょう。実際母は私にごく普通に接してくれていました。母なりの愛はかけてくれていました。サバサバした性格の母なので、私に対してもあっさりしていた。私はそれを物足りなく感じた。それだけです。が、その「あっさり」と「物足りない」が共に「愛着障害」からきたものだと気づいたのはたまたま私だったからということもあるかもしれません。

 

この「母子癒着」の場合、子供は母親の感情を敏感に感じ取り、母親と同じように生きるという選択をするようになるんだとか。自分の人生の目的よりも母親の人生を背負うようになる。

 

つまりまるで母親の人生をそのままなぞるように生きるようになるそうです。

 

私がよく空咳をするのは、もしかしたら母が亡くなった時の「肺炎による咳」の感情を感じ取ってしまったからなのではないでしょうか。

 

私の潜在意識は空咳をすることで亡き母をしのぶ、という行為を繰り返していたのかもしれません。同時に身体は空咳を出すことで「あなたは自分の人生の目的を果たしていないよ。自分を犠牲にして、人 = 母親の人生を援助しなければいけないと思ってるよ。だから呼吸が苦しいんだよ」と私自身にメッセージを送ってくれていたようなのです。

 

なるほど、と私自身の中では点と点がつながりました。

 

今回の台風は、私に対して、「母性」の統合を訴え、その中で「お母さんとあなたは別の命なんだから、お母さんのコビーとして生きるのはもうやめにしていいんですよ」とのメッセージをくれたのだな、と感じたのです。

 

それが台風時とヒーリング時の左半身のしびれ、という形であらわれたのではないでしょうか。

 

今回の私のヒーリングは集合意識と同時に私自身の課題にも働きかけてくれたようなのです。

 

私たちは体験を吸収し統合する、という生き物です。

 

台風の規模が大きかった分だけ、体験の痛みも大きくなるでしょう。

 

同時にそれを統合することの難しさも大きくなります。

 

さらに統合することによって起こり得るエネルギーの反転も大きくなります。

 

そうやって誰もが自分の絶対体験を自分の糧や力に変えていくことができるのです。

 

自然災害の場合、私たち人間がどう抗っても何もできないほどの脅威になることは少なくありません。今回の台風もまた多くの人に深い悲しみを投げかける形になったのではないでしょうか。

 

そこで何を体験し、何を感じるかは人それぞれです。

 

「愛着障害」もそれに派生する「母子癒着」も私はすべての人に共通する課題だと感じています。それに対する私自身の「癒し」は結果、他の方の「癒し」にもつながるはずです。

 

今回はたまたまこの台風との関係の中で浮かんできたことばかりですが、私の場合は、というお話をお伝えすることで必要とされる方の何らかのお役に立てるかもしれませんので。

 

 

 

 

 

 

※ 追記

 

当エッセイは2018/10/01に執筆していましたが、なぜかアップができず、翌日のアップになりました。

 

きょう10/02の朝の瞑想でハートと左の腕の付け根に大きなしびれが生まれました。

 

左半身の課題、開放のサインです。特に左の腕の付け根は「抱えていた大きなお荷物の手放し」の意味。

 

「愛着障害」が私の人生からなくなることはありません。それでも今回、母の人生を背負う必要はなくなった、自分自身の人生の目的を果たす時がきた、との大きなメッセージを受け取ることができました。

 

もしかしたら真実の愛、のエネルギーの放射の時、という意味なのかもしれません。

 

まったく関係ないことですが、このエッセイ「ですが」が多くてビックリしました。

 

何なんだろう、言い訳 ?

 

まだ何かしらの疑問や迷いが残っている ?

 

自分でもちょっと気にしておこうかな、また「何か」がわかるかもしれませんから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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