女性性の再生

女性性。誰の中にも備わっている、エネルギーの特性のこと。男性にももちろん備わっています。

 

言葉をかえると例えば母性だったり、あるいは自分の中の女神だったり、どんな表現でもかまいません、ご自分がイメージしやすい言葉を選んでみるとおもしろいかもしれませんね。

 

先日、『再生のサイン そこかしこ』というエッセイをお届けしたばかりですが、今回はその中でも特に「女性性」に関して、さまざまな側面から再生のサインが送られているよ、ということをお話していきます。

 

まず、我が家のベランダの「ゼラニウム」。台風の塩害の被害を受けてグチョグチョになり、もう再生不能だと思ってあきらめていたのですが、先日見事にお花を咲かせてくれ、きょうもまた三個のお花が元気に開いてくれています。

 

お花、というのは植物の性器にあたるものなんだそうです。そのことから女性性の象徴と比喩的にとらえる説もあるんだとか。

 

またゼラニウムそのものの成分が女性性に関するトラブルにやさしく作用する力があり、アロマの精油などでもそのように使われているケースは少なくないとのこと。

 

わが家のゼラニウムはツボミがたくさんついている状態で買ってきたのに、台風が過ぎて、そのツボミが全部腐った状態へと変わってしまいました。

 

女性性が腐ってる !?

 

焦りました。早く処分しなきゃ、と。ところがゼラニウムに近づくと、毛虫が葉っぱを食べているではありませんか。春になったら美しい蝶に姿を変える毛虫かもしれません。

 

「このゼラニウムは私のため、というより自然界の中での営みの役割を果たすために家にきたのかもしれない」

 

考えてみればどのお花もそうなんでしょうね。人間は自分のために、なんて思っているので、綺麗に花を咲かせれば喜び、枯れてしまえば哀しみ、で、その奥に潜んでいる彼らのメッセージに気づくこともないまま、また次のお花を迎えたりしますけど。

 

そんな経緯があってのゼラニウムの復活、再生でした。喜びもひとしおです。

 

一回、あれだけの「破壊」状態が起きたということは、元に戻るのにものすごい力の自然治癒力の働きがあったということ。つまり、パワー・アップ、スケール・アップしてのゼラニウムの再生劇が、あの小さなプランターの中で繰り広げられたということです。

 

ここが今回のポイントです。私たちは一回「死ぬ」状態になってもものすごい力で蘇り、その時にかなりの力を蓄えている、という点。

 

これが私たちの生活に日常的に起きているとしたら、人間というのは実に生命力あふれる、たくましい生き物だという想いになるのは私だけでしょうか。

 

人生山あり、谷あり。

 

山と谷の法則という考え方があって、山が大きければ谷も大きい、またその逆も然り、です。

 

どん底の想いから立ち直った人は、自分では想像もつかないくらいパワフルになっている、という事実がどんな人の人生にも隠されているとしたら。

 

どん底の想い、ウエルカムですよね。なぜなら、その後のつかみはものすごいものだとわかるから。

 

こういう一連の流れをあのちっちゃなゼラニウムのお花が私に教えてくれたのです。

 

テレビのニュースで日本と中国の関係が対立から協調に変わった、というようなニュアンスのことが報道されていました。

 

これ、まさしく女性性の再生、のサインなのではないでしょうか。

 

対立。男性性の象徴です。もちろん対立だけではなくて、良い意味での支配とかリーダー・シップという意味もあるんですけど。

 

一方、協調。これは紛れもなく女性性の象徴なんです。女性性は相手と手を携えながら、上手にお互いの良いところを引き出そうとするエネルギー。その根本に受容のエネルギーがあるからこその協調力です。

 

世界の情勢、国の情勢に関しては、まだまだその「真ん中」はわかりません。

 

ただ私たちはそれを俯瞰でみて、私たちに何が起きているかのサインだと捉えれば、そんなに悪い状況ではないなということがわかるようになるのではないでしょうか。

 

胎動。

 

私たちの中で新たな女性性が動き始めているサインなのかもしれませんよね。

 

こういうことをどこから感じ取るか、その得意、不得意があるにしても、その流れ自体がハートに響くようならあなたの女性性も大きく様変わりをする準備段階なのかもしれないのです。

 

私にとっての女性性の再生は創造性の再生でもあると感じています。

 

自分の意識で何かを生み出す力。この力が誰にでも備わっているということ。

 

まずはこのことを多くの方に知ってほしいですし、また何よりそれを自分の中で体感していきたいと感じています。

 

歳を取ったから女性性パワーが衰える ?

 

違うと思いますよ、その質が変わるだけ。

 

その現実に気づきさえすれば必要以上に加齢を恐れることはなくなるのではないのでしょうか。

 

「アンチ・エイジング」という言葉で自分を傷つけすぎないように。

 

エイジングと対立する、という意味です。つまり男性性としてのとらえ方。病気をやっつける、と同じ発想です。

 

女性性としてのとらえ方は協調です、歳を重ねていく上での本来の美しさと賢さの探究と体感。たとえ病気になっても病気と上手に共存していく、という発想。

 

私たちにはそれができる、そんな聖なる力が誰にでも備わっているということ。

 

女性は若くなければその価値が下がるって、そんな社会通念、もういらないのではないでしょうか。

 

そうやって自分の縛りを一つ一つ外していくことが女性性ならではの創造性の強みにつながるのかもしれません。

 

女性性って決して「ナヨナヨ」して弱かったりはかなげだったり、あるいは過剰にフェロモンをばらまく、そういう特質のものではないんです。強さもしなやかさも良い意味でのしたたかさを併せ持っている、調和的なエネルギーの質の融合体です。

 

それを体現できたら、私たちの女性性再生劇、見事成功ですね。

 

少なくともそのシナリオは誰にだって展開可能だということ。その進み方の早い、遅いはあるけれど。

 

ゼラニウムちゃんからのメッセージ。あなたのハートにどう響きましたか。

 

発達心理学の考え方で明確にされていること。私たちは女性性が先に培われます。女性性が本来の力を発揮できるような状態になればおのずと豊かな男性性が備わってきます。女性性をおざなりにした男性性は、アンバランスの度合いがかなり大きくなる「自己中」に近くなります。

 

自分の中に潜んでいる女性性と男性性。ちゃんと向き合いたいな、今この時だからこそ。

 

そのきっかけをくれたのが我が家のゼラニウムたちです。ものいわぬ、けれど雄弁なパートナー。

 

 

 

 

 

 

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