「薬と毒」は表裏一体

これはかなり難しい概念だ。

 

「薬と毒」は表裏一体である。

 

私たちの意識は両極的だ。しかし世界は単一的だ。スピリチュアル時に表現するのなら、二元性とワンネス、で表現されるだろう。

 

私たちの意識は両極性をもっているので、何をみても両極的な視方しかできない

 

まず、これを理解すること。

 

この理解が進まず「ワンネス」「非二元性」を唱えていたって、それは現実的なものとは言えない。

 

何を現実と取るかで、その捉え方もわかれてくるだろうが。

 

私の個人的理解で解釈すると、毒は薬の一部だ。死が生の一部であるように。

 

ギリシャ語に「pharmacon」という単語があり、意味は「毒」「治療薬」の両方があるんだとか。

 

ギリシャ語に詳しくなくても「pharmacon」は「pharmacy = 薬局」の語源ではないかと想像がつく。

 

薬局とは毒物も治療薬も扱っている所 ?

 

とうぜん病院も同じだろう。

 

これは人間の意識と知識が分裂したことの証なのだとする説がある。これが「両極性」の意味するところだ。元々は同じだった一つのものがひかりの加減なのか、アプローチの違いなのか、でまったく反対の意味を持つものになる、ということが。

 

これをさらに具体的にみていくと、16世紀にはルネッサンスにて『毒は薬なり』という言葉が説かれていたらしい。実際に毒物を薬として活用したということだ。

 

これに私なりのひねりを加えるのなら、誰かにとっては「毒」であるものが、誰かにとっては「薬」となり、またその逆も然り、ということなのではないだろうか。

 

自然由来の薬剤、それに類するツールを使っている専門家は、化学調剤に比べて副作用の少なさを強調する。

 

厳密には、人によるはずだ。その人の体質によっては、自然由来の薬品であっても「毒反応」が強く出る場合だってあるだろう。逆に化学調剤の方が体に合う場合だってあるかもしれない。

 

自然由来だから安全、は、それこそ極性に傾いた考え方だ。

 

すべてケース・バイ・ケース、その人による、その使い方による、その時の状況による。

 

最近はさらにそこに健康食品が加わっている。サプリメントの存在。

 

「このサプリメントは自然由来で純度も高いので良いところはあっても悪いところはありません」

 

実際、この手の説明を受けたことが私は何回もある。

 

フラワー・エッセンスやホメオパシー、その他各種ツールも同じだ。

 

日本での規定が何であれ、治療目的として生み出されたものは、毒にも薬にもなる。

 

さらに謙虚に考えれば、いくら良いとされる食べ物でも、万人にとって薬になるとは限らない。それだけを食べ過ぎれば当然毒になるだろうし、元々その食べ物に対する消化、吸収力が低い体質だってあるはずだ。

 

いくら素晴らしい環境の場所だからと言って、すべての人に薬の作用をもたらすとは限らない。パワー・スポットの概念が万人に共通ではないように。

 

忘れてはならないのは、毒だから悪、で薬なら善、という考え自体が極性の極みだという事実である。

 

「表裏一体」の意味は、お互いがお互いの存在を補完し合いながら一つのものをなしている、というもの。

 

行き過ぎた自然志向、ナチュラル志向で心身魂のバランスを崩すことは、少なくない。

 

毒はいけないもの = この世に存在してはならないもの = 撲滅すべきもの。

 

私も少なからず、この考え方に傾いた時期があった。

 

油断をすると、すぐに極性に傾く。

 

極性に傾くことがいけないのではなく、その事実を受け容れられないことがさらなる問題を生み出す。

 

私たちはワンネスと両極性のいずれもの世界観の中で存在している。

 

ワンネスだけが真理だと追い続けていると、自分で自分を攻撃することにつながりかねない。もちろん二極だけを追い続けていても同じだろう。

 

何事も「ほどほど」がいい、という私の持論は、その極性の幅を狭めるわずかばかりの知恵によるものなのかもしれない。

 

その知恵は、すべての命に平等に与えられた宝物だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ 追記

 

きょうはスーパー・ムーンですね。月と言えば「陰」、では「陽」はと言えば太陽です。

 

言うまでもなく、太陽がよくて月は良くない、なんてことはありません。つまり「陽」は善で「陰」は悪なんてことはないわけです。

 

例えば「あの人、陽気な人だよね」「あの人、陰気だよね」と私たちは性格が明るい、暗いと人を選別します。さらにそこに暗に「善悪」の判断を重ねます。

 

そのことがまったくその人の主観であることがおわかりになるでしょう。

 

もしもあなたが誰かに直接的、間接的に「アイツ、ヤナやつ」と攻撃を受けたとしても、それはその人の主観なだけなのでまったく気にする必要はありません。その人はもしかしたらあなたの長所がうらやましくて、それを認めたくないばかりにわざと欠点にフォーカスするように、自分自身をコントロールしているだけなのかもしれませんから。

 

「薬と毒は表裏一体」。

 

このことを頭のすみにおいておくと、人生が少しだけ楽に感じられるようになるのではないでしょうか。

 

そもそもは単一、すべては「一つ」なのだ、という事実は真理なのですから。

 

これも私個人の理解としては、です。

 

きょうは月食。

 

日本時間の皆既月食の終わり時間に当エッセイを書き終えました。意図したわけではなく。

 

もしかして何かの暗示かも、ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

ページTOPへ戻る