フロイトによる防衛機制(wikiページ)には自分に向き合うヒント満載

自己懲罰について調べようとしたら偶然wikiの「フロイトによる防衛機制」というページにたどり着きました。

 

心理学者のフロイトはユングやアドラーと並び、心理学に馴染みのある人なら誰でも知っている存在でしょうか。

 

私はどちらかというとユング理論に共感するタイプ、次にアドラー理論、フロイトは今まであまり触れてこなかった世界です。

 

が。wikiを見る限りすごいです、自分のこころの課題がセルフでわかってしまう。

 

わかりやすいところで「抑圧」。

以下、https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E9%98%B2%E8%A1%9B%E6%A9%9F%E5%88%B6より抜粋。

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受け入れがたい本能的衝動が著しい苦痛や不快感を引き起こすとき、これを意識から締め出し隔離することで、自我を守ろうとする試み。たとえば、幼少期のトラウマ体験の記憶は、抑圧され意識されないだけでなく、修正されることも癒されることもないまま、幼少期の強烈さをそのままに心の奥深くに押し込められてしまう。

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前半部分はともかく後半の『幼少期のトラウマ体験の記憶は、抑圧され意識されないだけでなく、修正されることも癒されることもないまま、幼少期の強烈さをそのままに心の奥深くに押し込められてしまう』。

 

そう、つまり幼少期のトラウマ体験はまず「それと意識されない」→「意識されないから修正も癒されることもない」→「そのままトラウマ体験が心の奥底に押し込められてしまう」、ということ。傷つき体験があったのに、その事実さえスルーするので、その傷はそのまま心の奥深くで生き続ける、ということです。

 

次に「衝動の自己への向き換え」以下抜粋

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特定の対象に対する強い衝動(怒りであることが多い)を自分自身に対して向き換えること。自我はこの怒りの感情が意識に上ることを恐れているのであり、真面目な人が隠された怒りを自分自身に向け、抑うつ的・自虐的に陥ることが多い。

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これは例えば私たちは幼少期、誰でも母親に対して強い怒りを抱いています。母親に愛されたい、母親を独占したい。そんな期待が裏切られた時、「お母さんなんて大嫌いだ」「お母さんなんか死んじゃえばいいんだ」「お母さんなんか消えてなくなればいいんだ」と幼い私たちはものすごい衝動を抱きます。その時の「怒り」「憎しみ」「恨み」の感情は自分ではあまりいいものとして捉えていないので無意識のうちに自分の心の奥底に抑圧し、何かのタイミングでその「怒り」を自分自身に向け、自分自身を攻撃してしまう、ということです。

 

まじめな人ほど、実は怒りを蓄えている、ということが言えるでしょう。日本人に多い「良い子」は自分の感情を抑圧し、自分のトラウマも抑圧し、結果、その感情の矛先を自分に向けて、いつも自分自身を攻撃し続け、ある日突然それが身体への症状となってあらわれたり、ヒステリー症状や「キレル」行為につながったり、やたらめったら人を攻撃したくなったり、時に小さい動物を虐待したり。そんな行為につながることが少なくありません。

 

現在社会問題になっているネットでのハラスメント、誹謗中傷などはまさにその人の心の傷が爆発して大暴れしていることの現象化です。コロナに対する自粛警察関連行為などもまさしく。

 

その「攻撃者」は実は自分のおそらく母親に対する怒りを他人にぶつける、という行為で、本来的に自分自身を攻撃していることに気づきません。その根本は幼い自分の傷つき体験にあるのに。

 

心の傷は自分で掘り起こすしかありません。「私にはトラウマなんてありません」という人にも必ずトラウマは存在しています。それを認識できるかそうでないか、の違いだけ。

 

アドラー理論では一見「トラウマなんて存在しない」という理論を展開しているかのようで、その実トラウマ=心の傷を否定しているわけではありません。解釈の違いがあるよ、というものです。

 

いずれにしても私たちは母親の胎内にいる時からすでにトラウマ体験をしていることが、フロイト以降の研究で明らかになっています。諸外国の脳外科医がそれを認めていますが、日本ではその認識が少なく、「トラウマ」は出生時以降にできるものとの見解が一般的です。

 

胎内ですよ、母親の胎内にいる時にすでにトラウマ体験をしている。その傷を放置したまま成長するので、ある日突然「キレル」という現象が多発するわけです。

 

やっとたどりつきました、「無力感」の大元の感情は胎内体験にありました !

胎内トラウマ、バース・トラウマが紐解けると認知の歪みによる人生の苦しみが軽減します

 

でもこれと関連するお話をしています。

胎内トラウマ&バース・トラウマのセルフでのケア・プログラム、まもなくご案内いたします。

 

それにしてもフロイト理論。wikiの上記ページをみると自分のこころの仕組みがストンと腑に落ちます。

 

必要以上に罪悪感や背徳心、絶望感などを抱く必要はないということがわかるのです。

 

日本人に「自分責め」タイプが多いのは明らかなこと。日本人にまじめな人が多いのが明らかなように。

 

「私は良い子、良い人であるようにつとめてきた」

「私は正しい生き方をするように努力をしてきた」

 

そんな後天性「良い子」のあなた、私も含め、さぁ、自分のこころと仲直りするチャンスです。今からでも遅くはありません。自分自身を取り戻しましょう。

 

すこしずつですが、私はこころの傷が癒えてきました。自分のこころにフタをしないで感情を掘り起こしてきたから。

 

 

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※ 追記  当エッセイの前のエッセイはこちらです「私は愛されていなかった」と受け容れる勇気

 

日本は儒教の影響なのか、親のいうことは絶対。親を悪く言うのは犯罪であるかのように受け取られます。

 

親、という役割はあってもすべての親が親として完璧な振る舞いをするなどありえないのです。中には望まない妊娠でやむをえず親になる場合もありますし、親自身が抑圧気質だったり、とにかく自分をごまかして生きて来たり。そのひずみが子供に向けられる、無意識のうちに。

 

この関係は飼い主とペット君の間にもあらわれます。ペット君の病気や問題行動などの大元の原因は未昇華のままくすぶり続けている飼い主の傷つきの感情、あるいは飼い主の母親に対する怒りだったりすることが大いに考えられるのです。

 

仕組みがわかってしまえば、何をすればいいのか課題も明確になりますね。

 

私は愛犬、愛猫のためにも自分の感情との仲直り、ルーティンとして行っています。そしてこれは一生続くモノ。

 

自分のドロッドロな闇を徹底的に受け容れる

 

 

 

 

 

 

 

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